会長挨拶

3月に発生しました東日本大震災では、私たちの愛してやまない大切な子どもを含む多くの方が犠牲になりました。衷心よりご冥福をお祈りいたします。また、原発事故により避難を余儀なくされ、不自由な生活を送られています皆様に心よりお見舞い申し上げます。

他の被災地と異なり本県の抱えている原発事故による放射線汚染には、教育現場は勿論、多くの方が苦慮しています。子どもたちも、様々な屋外活動の自粛、制限によって心身ともに大きなストレスを抱え、早急な対策をしていかなければなりません。また、今年度小学校で新学習指導要領がスタートしました。理念である「生きる力」を育むために、学力の向上、道徳教育、郷土愛等がうたわれていますが、スタートラインはどこでしょう。本県は勿論、他の被災地もこの課題に直面しているのではないでしょうか。全国の子どもと同じスタートラインに立つためには、生活環境、教育環境の整備を急がなければなりません。学習の遅れどころか、教育格差が懸念されます。

すべての子どもたちには、3つの権利があります。「生きる権利」「育つ権利」「学ぶ権利」です。いかなる状況であろうと、この権利は平等かつ確実に保障されるべきです。そして私たちにはこれらを実現する義務があります。知恵と勇気を発揮する時が今です。「出来るか、出来ないかではない」「やるか、やらないか」です。これまでに、会員の皆様を始め、全国のPTAの皆様より温かい義援金や多くのご支援をいただいています。
衷心より厚く御礼申し上げます。

福島県PTA連合会 会長 佐藤辰夫


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